米国サウスカロライナ州日本事務所

概観
税制
州独自の優遇措置
 
インフラストラクチャー
労務環境


はじめに


概観

●進出の成功例多い
●州の助成策は好評
●DHEC(保健・環境保全省)の活動
●製造部門への投資実態
●外国からの投資
●当州の貿易状況
●サウスカロライナ州に進出された日系企業


進出の成功例多い
 近年、当州へ工場進出した企業で多くの成功例が知られているところですが、これには各企業の努力は当然として、州当局の様々な助成策が役立っているといって過言でありません。当州の有利な点をいくつか挙げてみましょう。

*  労働者の平均賃金が全米で下位から23番目。
*  全米で最もユニークな「職業技術総合研修プログラム(CATT)」を採用していることにより、実際に工場が稼動する前にすでに技術、技能、を習得した質の高い労働力を確保出来る。また職場環境の推移に対応する為の「再研修プログラム」も随時実施されている。
*  労働力の生産性が高く、倫理観が高い。労働組合の組織率は3%と全米で2番目に低く、争議等の発生率も極めて低い。
*  法人所得税は5%と、南東部では最も低い水準である。
*  雇用の成長率は年率平均1.2%(1995年・165万人〜2004年・183万人)
*  建設コストは全米平均より13.6%も低く、南東部では最も低い。
*  周辺地区開発法による様々な税負担の軽減や、税額控除を行なっている。更に棚卸資産税も無い。
*  高速道路建設に別枠予算を設け、工場等からハイウェイへのアクセス道路の建設を補助している。
*  州政府はビジネスパートナーシップ指向を堅持し、また公私を問わない地域社会と連携した企業市民の育成を
目指している。
*  陸、海、空を縦横に結ぶ効率的で便利な交通、物流網の存在。
*  他州では1994年以降、繊維産業の占める割合が低下するとともに、ハイテク産業に傾注していったのに対し、サウスカロライナ州は自動車のほか、鉄鋼、タイヤ産業等の製造業を重視、最近では航空機部品製造も加わり、新規雇用が創出されている。
*  当州の新規雇用創出は、チャールストンやコロンビアのほか、フローレンス、グリーンビル、スパータンバーグ、
アンダーソン、リッチランドの各郡で顕著である。

州の助成策は好評
 これらの州政府の手厚い施策は進出企業に極めて好評で、2005年の弊州への投資額は26億6,151万ドルに達し、12,370名の新規雇用を創出しました。

 こうした進出企業によって、州民の生活水準の向上も著しく、1987年以降、州民1人当たりの収入の伸びは南部大西洋沿岸州の平均値を上回っています。


DHEC(保健、環境保全局)の活動
環境保全と公害防止への取り組み

 サウスカロライナ州への製造工場立地に当たっては、全米有数の恵まれた自然環境を守るために、どうしても配慮していただきたい事項があります。そのひとつが大気汚染の防止です。当州は米国の中でも大気がきれいなことで知られており、米国環境庁が大気汚染防止のために設けている2004年現在で20ヶ所の監視地区のモニター調査を行っており、ほとんどの地点で基準値を下回っています。

 州の環境保護関係法については、保健・環境保全省が運用しています。この省(DHEC)は開発と環境保護を両立させるため、企業と密接な協力関係を築いています。
 またDHECは工場の製造工程で発生する廃棄物や排水などについて、監視と監督を行うだけでなく、廃棄コストの低減が可能であるよう、製造工程のチェックも行っています。これは地域住民にも高く評価されています。

地域代表が参加

 これらの監督、監視機関には地域のボランティア代表が委員会のメンバーとして参画して、各種の規制や規定の制定に当り、事前に意見を述べることができます。また、州商務省は毎年こうした規制や業界の事情について調査を行っており、企業の首脳とも直接面談して、これへの理解と協力を深めていただくよう努力しています。


製造部門への投資実態
 当州の製造業では4,903(2005年2Qベース)の工場が稼動中で、近年の経済成長に特に寄与した業種は次の通りです。

◆ 輸送用機器 金属機器・機械類 化学製品 ゴム・合成樹脂 繊維製品

 1988年にグリーンウッドに進出したFuji Film U.S.A.は、現在1,000(2003年)人を越す雇用を創出しました。事業拡大の為の投資を重ね、2003年現在での投資額は14億ドルにのぼっています。

 HondaやBMW、また最近のDaimlerChrysler 等の自動車製造業の進出は、海外からの企業も含め、200社近い部品メーカーの進出を促しています。州内46郡の内37郡に部品サプライヤーが活動しています。


外国からの投資
 当州は外国企業への積極的な誘致計画のほか、様々な優遇策をとってきたため、過去10年間の外国からの投資累計額は、実に175.4億ドルに達しています。

 また、外国企業による最近10年間(1996-2005年)の新規雇用創出は約50,000人、州全体の約22%になっています。

 1996年から2005年の10年間の投資実績では、ドイツが最大で49億ドル、次に日本、フランス、カナダ、英国と続いています。このことは弊州が製造業の基地として、欧州、アジア、北米の諸国の間で特に人気があることを示しています。




トップ7カ国別進出事業所雇用者数(2003年)
国名 事業所数 雇用者数
ドイツ 88 22,200
英国 97 15,700
フランス 42 15,300
日本 104 12,100
スイス 36 8,000
スウェーデン 22 6,300
カナダ 40 3,200
(オランダ 40 19,300)
※オランダはBi-Loストア売却により当該数字は大幅減少となる
トップ5カ国・国別投資総額(1996-2005年)
国名 投資額
ドイツ 48.7 億ドル
日本 32.4
フランス 27.0
カナダ 10.2
イギリス 8.2




 当州からの輸出額は1987年には20億ドル以下でしたが、2005年には139億4000万ドルとなり、約20年前に比して、7倍に達しました。トップ10の輸出品目と輸出市場は下記の通りとなっています。
(出典:US Dept. of Commerce, Census Bureau, ForeignTrade Statistics)

輸出品目(2005年)
自動車 38億 5,300 万ドル
機械類 23億 440
電力機械類 12億 1,700
プラスチック 9億 7,000
ゴム製品(タイヤ他) 7億 8,900
有機化学品 5億 670
紙・板紙 5億 200
光学・医療機器 3億 4,100
紙パルプ 2億 8,600
木綿(編物・衣料品) 2億 8,300
輸出市場(2005年)
カナダ 30億 3,500 万ドル
ドイツ 23億 5,700
メキシコ 11億 1,300
イギリス 9億 7,100
中国 6億 2,200
オランダ 4億 6,700
ベルギー 4億 2,600
日本 4億 1,700
フランス 3億 4,800
オーストラリア 3億 3,600


サウスカロライナ州に進出された日系企業(一部)

・Asahi Kasei Spandex America Inc.
・AFL Telecommunications
・Associated Fuel Pump System Corp.
・AVX Corp.
・Bridgestone Firestone South Carolina
・CREFORM Corporation
・Firestone Building Products
・Fuji Photo Film Inc.
・Hikari USA Inc.
・Hitachi Electric Devices (USA) Inc.
・Honda of South Carolina Mfg. Inc.
・JTEKT Automotive South Carolina Inc.
・Kawashima Textiles USA
・Komatsu America Corp.
・Koyo Corporation of USA
・Kyocera Mita South Carolina Inc.
・Mitsubishi Polyester Film LLC
・Musashi South Carolina
・Newman Technology SC Inc.
・NICCA USA Inc.
・Nippon Carbide Industries (SC) Inc. 
・Nissan North America Inc.
・Sekido Technology Corp.
・Showa Denko Carbon Inc.
・Shimano American Corporation
・Suminoe Textile of America
・Takata Restraints Systems Inc.
・TCM Manufacturing USA Inc.
・US Engine Valve Co.
・Yanagawa of South Carolina Inc.


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